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title: "2026年の中国ビザ ― 日本人はビザ免除30日、144時間ノービザ乗り継ぎ、そして本当に変わったこと"
excerpt: "日本人は2024年から中国本土に「ビザなし」で入れるようになり、その滞在枠は2025年に15日から30日へ広がった。観光で行くなら、もうビザを取る必要はほとんどない。それでも知っておくべきことは多い。30日を超える滞在や長期出張ではビザが要る。中国はさらに、第三国へ向かう旅行者向けに144時間または240時間滞在できるノービザ・トランジット制度を整えた。香港とマカオはまた別世界で、こちらもビザは不要。この記事は、いまの日本人にとっての本当のルール、空港で旅行者を弾く細かい規定、そしてアリペイなしで上海の喫茶店すら払えない現実までを解きほぐす。"
description: "日本人は2024年から中国本土に「ビザなし」で入れるようになり、その滞在枠は2025年に15日から30日へ広がった。観光で行くなら、もうビザを取る必要はほとんどない。それでも知っておくべきことは多い。30日を超える滞在や長期出張ではビザが要る。中国はさらに、第三国へ向かう旅行者向けに144時間または240時間滞在できるノービザ・トランジット制度を整えた。香港とマカオはまた別世界で、こちらもビザは不要。この記事は、いまの日本人にとっての本当のルール、空港で旅行者を弾く細かい規定、そしてアリペイなしで上海の喫茶店すら払えない現実までを解きほぐす。"
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author: "Curadoria Voyspark"
published_at: "Wed Jun 03 2026 04:22:58 GMT+0000 (Coordinated Universal Time)"
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# 2026年の中国ビザ ― 日本人はビザ免除30日、144時間ノービザ乗り継ぎ、そして本当に変わったこと

日本人は2024年から、中国本土に「ビザなし」で入れるようになった。これが一番大きく、そして一番取り違えられている点だ。中国はここ数年でビザ免除協定の波を一気に広げた。欧州の大半、それに日本、韓国、アジアの一部の隣国が対象になった。日本もその中にいる。だから「中国はもうビザがいらない」という投稿はおおむね正しい ― ただし**30日まで**という上限がある。InstagramやSNSではなく、必ず中国大使館・総領事館の公式情報で確認してほしい。

免除枠は止まらなかった。当初の15日は2025年に**30日**へ拡大された。観光、親族訪問、商用、そして乗り継ぎまで広くカバーする。30日以内の旅なら、事前にやることはほぼない。有効なパスポートを持って飛行機に乗り、入国審査を通るだけだ。

それでも、ビザが「絶対にいらない」わけではない。30日を超える滞在には依然としてビザが要る。就労(Zビザ)、留学(X1/X2ビザ)、報道、長期滞在は免除の対象外だ。観光であっても1か月を超えて中国にいたいなら、**Lビザ**を取る必要がある。免除30日とビザ、この二つを混同しないこと。

そしてもう一つ、ゲームを変える制度がある。中国は世界でも有数の手厚い**ノービザ・トランジット**政策を整えた。中国を**通過するだけ**で第三国へ向かうなら、ビザも30日免除枠も使わずに6日 ― 多くの地域では10日 ― 滞在できる。北京、上海、広州が対象に入る。これは一番多くの人が使い方を間違え、搭乗ゲートで引き返させられる仕組みでもある。

この記事は三つの道筋をはっきり分ける。混ぜるのが古典的な失敗だからだ。**道筋1**:ビザ免除(30日以内の観光・短期滞在)。これがほとんどの日本人の道だ。**道筋2**:Lビザ(30日超や長期目的)。**道筋3**:ノービザ・トランジット(中国はあくまで通過点)。手続きも、ルールも、リスクも違う。最後に香港とマカオを扱う。国境の世界がまた別物だからだ。

魔法の近道は約束しない。2026年のルールをありのまま、そして旅を台無しにするつまずきだけを並べる。

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### ビザ免除か、ビザか、トランジットか ― まず決める

何より先に、一つだけ自問してほしい。**中国はあなたの目的地か、それとも通り道か。** そして滞在は**30日以内か、それとも超えるか。**

- **目的地で、30日以内**:万里の長城を見て二週間滞在する、親族を訪ねる、商談で行く、短期で学ぶ。日本人なら**ビザ免除**で入れる。事前手続きは要らない。次のセクションを読んでほしい。
- **目的地で、30日超**:1か月を超えて滞在する、または就労・留学など長期目的。ここで初めて**Lビザ(またはその目的に応じたビザ)**が必要になる。さらに先のセクションへ。
- **通り道**:日本からオーストラリア、あるいはタイへ向かい、北京や上海で乗り継ぐ。そのついでに数日街を見たい。これは**ノービザ・トランジット**の出番だ。専用のセクションを下に置いた。

ここを取り違えると、要らないビザを払うか、本土が最終目的地なのにトランジット枠を使おうとして弾かれる。日本の航空会社のチェックインカウンターが最初の関門だ。正しい条件を満たさなければ、そもそも搭乗できない。

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### ビザ免除(30日)で行く ― 大半の日本人の道

日本国民にとって、これが2026年のいちばん簡単な入口だ。30日以内の観光・商用・親族訪問・乗り継ぎなら、ビザは要らない。手順は驚くほど短い。

- **有効なパスポート**を用意する。残存有効期間に余裕(目安6か月以上)があると安心だ。
- **往復、または中国出国の航空券**を押さえる。入国審査で帰路の便を聞かれることがある。
- 30日以内に**中国を出る**こと。免除枠は1回の入国につき30日。超えれば不法滞在(オーバーステイ)で罰金と記録が残る。

ビザ免除でも、到着後の宿泊登録(後述の24時間ルール)は同じく必要だ。免除はあくまで「ビザを取らなくていい」だけで、入国管理の他の義務がなくなるわけではない。

注意したいのは、免除の対象目的だ。観光、商用、親族・友人訪問、そして乗り継ぎ。これらは問題ない。一方で**就労、留学、報道、営利公演**などは免除に含まれない。たとえ滞在が30日以内でも、目的が就労ならビザが要る。観光ビザ免除で働くのは違法で、退去処分の対象になる。「観光のつもりで少し仕事も」は通用しない。

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### Lビザ(観光):いつ必要で、どの種類か

30日を超えて滞在する、あるいは免除の対象外の目的で行くなら、ビザを取る。中国のビザはアメリカと同じく文字で区分される。観光は**Lビザ**(旅游=lǚyóu に由来)だ。

| ビザ | 用途 | おおよその滞在 |
|---|---|---|
| **L** | 観光、行楽、名所めぐり。30日超の観光に。 | 1回の入国で30〜60日程度 |
| **M** | 商用:展示会、商談、工場視察。 | 招へい状次第 |
| **F** | 文化・科学交流、非商業の訪問。 | 案件次第 |
| **Q1/Q2** | 中国に住む親族や中国籍者への訪問。 | Q2は最大180日 |
| **X1/X2** | 留学(X1が長期、X2が短期)。 | 課程の期間 |
| **Z** | 就労許可つきの労働。スポンサーと就労許可が必要。 | 契約次第 |

30日を超える観光なら**L**だ。中国籍の親族を訪ねるなら、領事館はQを求めることがある。働くならZで、就労許可の書類一式が要る ― 別の手続き、別のガイドだ。観光ビザで働く計画は立てないこと。Lビザでの就労は違法で退去処分になる。

Lビザは**シングル、ダブル、マルチプル**の各エントリーで発給され、有効期間はさまざまだ。日本人は、過去の渡航歴に応じて数か月から1年程度の有効期間、1回の入国で30〜60日の滞在を受けることが多い。決めるのは領事官であって、申請者ではない。

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### Lビザの必要書類:実際に求められるリスト

中国は書類に細かい。一つ足りないだけで差し戻される。すべて揃えて持参すること。

- **パスポート** ― 残存有効期間6か月以上、空白ページが**2ページ以上**。
- **申請書(COVA)** ― オンラインで記入して印刷、署名。
- **写真1枚** ― 最近の、カラー、白背景、33×48mm(中国の規格で、日本の証明写真とサイズが違う)。
- **往復航空券の予約**(または中国出国便)。発給前は買わず、キャンセル可能な予約にする。
- **ホテルの予約** ― 滞在全期間をカバーするもの。誰かの家に泊まるなら**招へい状**。
- **収入証明・銀行残高証明** ― 直近数か月分。旅費をまかなえることを示す。
- **日程表** ― 簡単でいいので一日ごとに。中国は旅行者の動きを把握したがる。
- 場合により、**在職証明**など日本国内の所属を示す書類。

過去に中国ビザを取ったことがあれば、書類は多少緩む。初回は余裕をもって全部揃えること。ビザセンターは提出時に一枚ずつ確認する。

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### どこで取るか:CVASC(領事館へ直接ではない)

ここが他国と違う重要な点だ。多くの都市で、申請者は**中国領事館へ直接行かない**。**中国ビザ申請サービスセンター** ― **CVASC**(Chinese Visa Application Service Center)へ行く。書類を受け付け、生体情報を採取し、領事館へ取り次ぐ委託センターだ。

日本では、CVASCと領事部が次の都市にある。

- **東京**(大使館 + ビザセンター)
- **大阪**(総領事館)
- **名古屋**(総領事館)
- **福岡**(総領事館)
- **札幌・新潟**(総領事館)

管轄は重要だ。自分の居住地を管轄する公館に申請する。たとえば関西在住なら東京ではなく大阪管轄、というように。申請前に公式サイトで自分の都道府県の管轄を確認すること。管轄違いに送ると手続きが差し戻される。

予約はCVASCのサイトで取る。観光のほとんどのケースで**面接はない**。書類を提出し、生体情報(指紋。2019年から標準)を採取して、後日受け取る。特殊な事情があれば領事館が面接に呼ぶこともあるが、例外的だ。

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### Lビザの費用と所要時間(2026年)

費用は二つに分かれる。**査証料**(中国政府分)と**サービス料**(CVASC分)だ。

| 項目 | おおよその金額 |
|---|---|
| 査証料(シングルエントリー、日本国籍) | 8,000円〜1万円 |
| CVASCサービス料 | 5,000円〜8,000円 |
| 生体情報採取(指紋) | 無料、または少額 |
| 特急処理(エクスプレス) | 6,000円〜1万2千円の追加 |
| **1人あたりの現実的な総額** | **1万5千円〜2万5千円** |

金額は相互主義、入国回数、為替で変わる。マルチプルはシングルより高い。CVASCの当日の料金表で確認すること。表は更新される。

**所要時間:**

- **通常**:処理に**4営業日**ほど、これに提出と受け取りの往復が加わる。
- **特急(エクスプレス)**:2〜3営業日、追加料金あり。
- **緊急**:一部の公館で1営業日、さらに高い。

処理が始まる前の**予約**の待ち時間も見込むこと。中国の祝日前や観光のハイシーズンには、提出枠を取るのに数週間かかることもある。余裕をもって1〜2か月前から動くと安心だ。

査証料はビザが不許可でも**返金されない**。アメリカと同じで、払えば戻らない。不許可でも同じだ。

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### ノービザ・トランジット:多くの人が使い方を間違える入口

ここからが、いちばん輝いて見え、いちばん混乱を招く道だ。中国は**乗り継ぎ(トランジット)**の旅行者が、短期間ならビザなしで街に滞在することを認めている。**ノービザ・トランジット**(Transit Visa-Free)制度で、時間で呼ばれる ― **144時間**(6日間)、そして2024年12月からは国土の多くで**240時間**(10日間)だ。

理屈はこうだ。A国からC国へ向かい、中国(B)は乗り継ぎにすぎない。空港に閉じ込められる代わりに、入国して街を見て、そのまま旅を続けられる ― ビザなしで。

ここで一つ。日本人は30日のビザ免除があるので、単純に中国へ入りたいだけならトランジット制度は要らない。ノービザ・トランジットが効いてくるのは、たとえば**40日以上の長旅で中国が通過点になる場合**や、免除枠とは別の入国管理ルートを使いたい特殊なケースだ。とはいえ、制度として知っておく価値はある。

**三つの動かせない条件:**

1. **三つの異なる国。** ある国から到着し、**別の国**へ出発する必要がある ― 出発地でも中国でもない国へ。有効な例:日本 → 上海 → バンコク。**無効**な例:日本 → 上海 → 日本(同じ国への往復は**対象外**)。これが最大の落とし穴だ。
2. **第三国への出発便が確定済み**であること。日付と座席があり、時間枠の内に収まっていること。
3. **対象地域から入って出る**こと。時間枠は到着の**翌日0時0分**から数え始める。到着時刻ぴったりからではない。この細かい点が余裕を生む ― 味方につけよう。

中国が実質の目的地なのに(本当の第三国がないのに)これを使おうとする人は、搭乗時か中国の入国審査で弾かれる。航空会社はチェックインで全行程を確認する。

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### 144時間か240時間か:あなたの都市はどちらか

2024年12月の改定で、多くの地域が144時間から**240時間(10日間)**へ広がり、複数のエリアが統合された。それでも地域差は残る。2026年の大まかな線引きはこうだ。

| 地域・入国空港 | 滞在枠 | 備考 |
|---|---|---|
| **北京、天津、河北** | 240時間 | 地域全体を移動できる |
| **上海、江蘇、浙江** | 240時間 | 長江デルタ、広いエリア |
| **広州・広東省** | 240時間 | 省内の大部分をカバー |
| **成都、重慶、西安** | 240時間 | 内陸、対象拡大 |
| **昆明、青島、廈門、武漢ほか** | 240時間 | 2024〜25年でリストが大幅に増加 |

落とし穴はこうだ。対象の**地域・省の内側は移動できる**ことが多いが、同じグループに入っていない中国の別地域へ**出ることはできない**。たとえば上海から入って列車で北京へ行こうとすると、構成によってはルール超過になりうる。域内移動を組む前に、入国空港の地理的な範囲を正確に確認すること。

そして**対象空港は数十**にのぼり、リストは30港を超えた。だが、すべての国際便が対象空港に着くわけではない。**自分が使う空港**がその日にノービザ・トランジットを受け付けているか確認すること。

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### ノービザ・トランジットの落とし穴(二度読んでほしい)

この制度は宝だが、落とし穴だらけだ。とくに人を弾くものを挙げる。

1. **同じ国への往復。** 何度でも繰り返す ― A → 中国 → A は**無効**だ。三つの異なる国でなければならない。
2. **同じ便・同じ予約で、国際エリアから出ないまま乗り継ぐ。** 入国審査を通らないなら、それは別物(通常のトランジット)。ノービザ・トランジットは街に**入る**人のための制度だ。
3. **対象外の空港。** リストにない二次空港に着いた? ならノービザ・トランジットは使えない。ビザの列に戻ることになる。
4. **一時停止。** 中国は工事、イベント、警備のために、特定の空港のノービザ・トランジットを**ピンポイントで停止**する。**渡航する週に**自分の空港のステータスを確認すること ― 前の月ではなく。
5. **時間枠の超過。** 240(または144)時間を過ぎた? それはオーバーステイで、罰金と記録が残る。枠は到着の翌日0時0分から数える ― 正しく数えること。
6. **香港やマカオへ出てもトランジットが続くと思い込む。** 香港とマカオは別の国境だ。そこへ出るのは**中国本土を離れること**に等しい。上海で10日を考えていたのに3日目に香港へ行くと、枠はそこで終わっているかもしれない。慎重に計画すること。

黄金律:**ノービザ・トランジットは壊れやすい特権として扱う。** 行程表は必ず印刷し、第三国への搭乗券を携え、カウンターで説明する用意をしておく。30日以内で済むなら、そもそも日本人はビザ免除で入ればいい。免除枠を超える長旅で本当に必要なときだけ使う道だ。

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### ビザ免除の最新事情:日本の本当のステータス(2026年)

2024〜2025年の大きな波は、中国が数十の国籍を**ビザ免除**にしたことだった ― 観光なら何も取らずに入れる。欧州諸国(ドイツ、フランス、イタリア、スペイン、オランダほか)が入り、そして**日本**と韓国も特定の条件で対象になった。

**日本はこの免除の対象だ。** 当初の15日枠は2025年に**30日**へ拡大された。観光、商用、親族訪問、乗り継ぎを広くカバーする。30日以内の旅なら、日本人は事前のビザ申請なしで中国本土へ入れる。

ただし免除は万能ではない。**30日を超える滞在、就労、留学、報道、長期目的は対象外**だ。これらには依然としてビザが要る。免除はあくまで「短期で、対象目的の旅」のための制度だと押さえておくこと。

そしていつもの助言を。航空券を買う週に、必ず中国大使館・総領事館の公式情報を確認すること。中国のビザ政策はこの二年で速く動いた。また変わるかもしれない ― そして変わるときは、バズった投稿ではなく、まず公式サイトに出る。日数や対象目的が更新されることもある。

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### 香港とマカオ:実質は別の国

ここですべてが変わる。**香港**と**マカオ**は中国の**特別行政区(SAR)**だ。独自の政府、独自の通貨、独自の入国管理を持ち ― そして何より重要なのは、**中国本土とはまったく異なる入国ルール**を持つことだ。

| 目的地 | 日本人にビザは必要? | 滞在 |
|---|---|---|
| **中国本土** | 30日以内は不要(免除)。超えるならLビザ。 | 免除30日 / ビザ次第 |
| **香港** | **不要** | ビザなしで最大**90日** |
| **マカオ** | **不要** | ビザなしで最大**30日** |

日本人は**香港にビザなしで最大90日**、**マカオに最大30日**、有効なパスポートだけで入れる。CVASCも、査証料も、何も要らない。現地の入国審査を通れば終わりだ。

計画上の急所はここだ。**香港・マカオと中国本土の間を行き来するのは国際的な国境を越えること。** 国内移動ではない。越えるたびに入国審査があり、本土側へは有効な中国ビザか有効な滞在枠が必要になる(日本人なら30日の免除枠が使える)。

よくある失敗の行程はこうだ。30日免除で上海に入った人が「香港へひとっ飛び」して本土へ戻る。本土へ戻るのは新たな入国扱いになり、入国審査をまた通る ― そして香港へ出た時点で最初の30日枠は終わっている。戻ると、また新しい免除枠(残りの目的・日数次第)が要る。本土+香港を同じ旅で組むなら、入国回数と日数の数え方を最初に整理すること。心配なら**マルチプルエントリーのLビザ**を取るか、香港を行程の最後の区間にするのが安全だ。

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### 到着登録:誰も教えてくれない24時間

中国にいるすべての外国人は、到着から**24時間以内に宿泊先を登録**する必要がある。これは法律で、取り締まりも実在する。

- **ホテル**:チェックインでパスポートを読み取り、ホテルが自動で登録する。自分でやることはない ― ただし登録されたか確認だけはする(地方の小さな宿はやらないことがある。その場合は宿を替える)。
- **友人・親族の家、Airbnb**:**自分**が**地元の派出所**(公安局)へ行って登録する責任がある。パスポートと住所を持参し、最初の24時間以内に。

些細に見えるが、忘れると**罰金**になり、出国や今後の入国がややこしくなる。ホテル泊だけなら意識せずに済む。代替の宿に泊まる人にとっては必須の作業だ ― 初日のリストに書いておくこと。

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### 中国での支払い:アリペイかウィーチャットがないと立ち往生する

中国は地球上でもっともキャッシュレスが進んだ社会の一つだ。現金はほぼ姿を消した。国際クレジットカード(Visa/Mastercard)が使える場所はわずか ― 一部の大型ホテル、空港、高級店くらい。日常の場面 ― タクシー、地下鉄、街の食堂、コンビニ、屋台 ― は**すべてアリペイかウィーチャットペイのQRコード**だ。

良い知らせもある。2023〜2024年から、二つのアプリは旅行者に開かれた。いまはこうできる。

- **アリペイ**(またはウィーチャットペイ)を日本で**ダウンロード**しておく。
- アプリ内に**国際クレジットカード**(Visa/Mastercard)を**登録**する ― 外国人でも使える。
- 現地の人と同じく、すべてQRコードで払う。

注意点 ― そして**出発前に**設定しておくこと。

1. **日本で、安定した回線で設定する。** 登録には本人確認(パスポート写真、自撮り)が要る。中国に着いてからVPNと不安定な回線でやると地獄だ。
2. **旅行者向けの上限。** 外国カードには1回あたり・期間ごとの上限がある。高額の買い物では止まることがある。
3. **世界向けにVPNを。** グーグル、LINE、X、Instagram、欧米の地図 ― 中国では**VPN**なしですべて遮断される。VPNは**渡航前に**入れて動作確認すること。中国国内でVPNを買うのは難しい。
4. **予備の現金(人民元)を少し持つ。** 緊急用、QRを受け付けない空港タクシー、アプリが落ちたとき用。主役ではないが、パラシュートだ。
5. **eSIMか現地SIM。** データを確保し、アプリを動かすため。日本で設定した国際eSIMがあると大いに助かる。

この準備なしだと、喫茶店すら持参のプラスチックカードを受け付けない国で、旅行者は立ち往生する。

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### 中国へ行く人がいちばんやる失敗

1. **「ビザがいらない」を過信する。** 日本人は確かに免除対象だが、**30日まで**だ。それを超えるならビザが要る。日数と目的の上限を見落とさないこと。
2. **同じ国への往復でノービザ・トランジットを使う。** 三つの異なる国が必要だ。この間違いはチェックインで弾かれる。
3. **空港が対象か(または停止されていないか)を当日確認しない。** ピンポイントの停止は実際に起きる。
4. **本土と香港・マカオを適切な手続きなしで混ぜる。** SARへ渡ると本土の滞在枠が終わる。区間の順番を計画すること。
5. **アリペイ/ウィーチャットとVPNを出発前に設定しない。** 中国国内で悪夢になる。
6. **ホテル以外なのに24時間の到着登録を無視する。** 罰金になる。
7. **パスポートの残存有効期間が6か月未満、または空白ページがない。** CVASCはその場で受け付けない。
8. **ビザ発給前に航空券を買う。** キャンセル可能な予約にすること。ビザが間に合わなければ、買った航空券を失う。

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### 現実的なスケジュール:最初から手元に届くまで

30日以内で行く大半の日本人は、ビザ免除なので**事前手続きはほぼゼロ**だ。有効なパスポートと往復(または出国)航空券、そして30日以内に出る計画があればいい。準備といえば、宿泊登録(24時間ルール)とアリペイ・VPNの設定くらいだ。

Lビザ(30日超や長期目的)を今日から計画するなら、こうなる。

- **0週目**:書類を集め、キャンセル可能な航空券とホテルを予約し、日程表を作り、CVASCの予約を取る。
- **1〜3週目**:CVASCへ提出(予約の混み具合次第。ハイシーズンほど長い)。
- **+4営業日**(通常):処理。
- **+受け取り**:ビザつきパスポートが手元に。

現実的な総計:ゼロから手元まで**3〜6週間**、ハイシーズンはさらに余裕を。急ぐなら特急で短縮できる、追加料金を払って。

**ノービザ・トランジット**には事前手続きがない ― 第三国を含む行程と出国便があればいい。ただし「準備」とは、渡航する週に空港の対象状況を確認し、カウンターで見せる行程表を印刷しておくことだ。

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### 実務付録:役立つリンクと連絡先

- **駐日本国中華人民共和国大使館(東京)**:東京都港区元麻布3-4-33。ビザと管轄の公式情報。
- **大阪総領事館**:大阪市西区靱本町。関西エリアの管轄。
- **名古屋総領事館**:中部エリアの管轄。
- **福岡総領事館**:九州エリアの管轄。
- **札幌・新潟総領事館**:北海道・東北・北陸エリアの管轄。
- **中国ビザ申請サービスセンター(CVASC)**:予約と最新の料金表は、日本の中国ビザセンター公式サイトで。
- **ノービザ・トランジット制度**:都市、滞在枠(144時間/240時間)、停止状況を、渡航ごとに中国の公式情報源で確認すること。
- **香港入境事務処**と**マカオ入境管理**:SARの入国ルールは別建て。各地域の入国管理サイトを参照。

中国への渡航書類をSNSの投稿で決めないこと。政策はこの二年で速く動きすぎた。航空券を買う週に、必ず中国大使館・総領事館の公式情報を確認する。日本人にとっては30日のビザ免除が大きな追い風だが、30日を超えるなら、Lビザの余裕がトランジットで稼ぐ数時間より価値を持つ。
