ベトナムは2023年以降、ほぼ全世界に向けてe-Visaを開放した。滞在は最長90日、シングルエントリーかマルチプルエントリーかを選べる。日本国籍の旅行者には15日以内のビザ免除があるが、それを超えて滞在するならe-Visaが必要だ。オンラインで記入し、写真とパスポートを添付し、カードで支払えば、数日でメールに許可証が届く。領事館に足を運ぶ必要はない。問題は手続きそのものではなく、詐欺だ。数十の仲介サイトが公式を装い、政府が25ドルで売るものに70〜150ドルを請求し、なかには金だけ持ち逃げするものもある。本ガイドは唯一本物のサイト、実際の手順、シングルとマルチプルの違い、利用可能な出入国地点の一覧、そして入国審査カウンターで止められる原因を示す。
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ベトナムはこの10年、ひたすら旅行者の便宜を図ってきた。2023年8月にはもっとも大胆な一歩を踏み出した。すべての国と地域の国民に向けてe-Visaを開放し、滞在を30日から最長90日に延ばし、マルチプルエントリーを提供しはじめたのだ。オンラインのフォームに記入し、写真とパスポートのスキャンを添付し、カードで支払えば、許可証がメールで届く。領事館も、行列も、パスポートを郵送する手間もない。
ここで日本人には事情が一つ加わる。日本国籍者は15日以内の滞在ならビザ免除でベトナムに入れる。週末プラス数日のハノイやホイアンの旅なら、ビザ自体が不要だ。だが15日を超える旅、たとえば北部から中部、南部までを縦断する2〜3週間の旅、あるいはメコンデルタや離島でゆっくり過ごす計画なら、話は変わる。免除の枠を超えた瞬間、e-Visaが必要になる。本ガイドはそこを正確に押さえる。
ではなぜ多くの人がつまずくのか。詐欺のせいだ。Googleで「ベトナム ビザ オンライン」と打つと、最初に出てくる結果(有料の目立つ広告)は、公式そっくりの仲介業者のサイトだ。黄色い星、赤い旗、「Vietnam Government Visa」の文字。ベトナム政府が25ドルで売るe-Visaに、70ドル、100ドル、ときに150ドルを請求する。きちんと発給するところもある(遅れて)。一方で、金とパスポート情報だけ持って消える業者もある。
本ガイドの目的は実用的だ。本物のサイトに連れていき、実際の手続きを示し、罠から引き離す。コンサルティングも、アフィリエイトリンクも、「代行業者」もない。自分で30分あれば終わる。
唯一の公式サイト:evisa.gov.vn
頭に入れてほしい。evisa.gov.vn。末尾が .gov.vn、ベトナム政府のドメインだ。観光用e-Visaが公式料金で発給される唯一の場所である。システムは完全なアドレス evisa.xuatnhapcanh.gov.vn でも応答する。「xuat nhap canh」はベトナム語で「出入国」を意味し、このサービスを運営する出入国管理局の名前だ。
サイト内のレイアウトは変わることがあるが、根の部分は決して変わらない。gov.vn だ。ドメインが gov.vn で終わっていなければ、それは政府ではない。
偽サイトの見分け方:
vietnam-visa.org、evisa-vietnam.com、vietnamvisa.gov.com、vietnamimmigration.org、vietnam-evisa.netのようなドメイン。どれも公式ではない。とくに.gov.comと.orgは要注意。公式に見えて公式ではない。- Google上部の有料広告(「スポンサー」表示)。公式サイトはまず広告を出さない。最初に並ぶ結果はたいてい仲介業者だ。
- 水増し料金:標準的な観光ビザに50ドル超を請求してきたら、仲介業者だと考えていい。
- 「サービス料」「緊急処理」「承認保証」「24時間サポート」が料金に組み込まれている。政府が取るのはビザの手数料だけ。それ以上はない。
- 人工的な急かし:「30分で承認」「本日限り」。本物のe-Visaは数日かかり、セールもない。
仲介業者がすべて犯罪者というわけではない。なかには無料でできる手続きを高く転売するだけのところもある。だがそのあいだに純然たる詐欺が紛れていて、金を奪うか、パスポートのデータをコピーする。あなたにとって結果は同じだ。無駄に高く払うか、もっと悪いか。直接 evisa.gov.vn へ行くこと。
e-Visaが必要か、免除か。最初の問い
日本国籍者はベトナムへ15日以内の滞在ならビザ免除で入国できる。これはベトジェットやベトナム航空のフライト、あるいは陸路でも適用される片務的な免除で、観光や短期出張の旅行者を念頭に置いたものだ。15日以内の旅なら、パスポートだけで入れる。何の書類もいらない。
問題は15日を超えるときだ。免除の枠は15日きっかりで、入国日を含めて数える。16日目に出国予定なら、もう免除では足りない。その瞬間にe-Visaが必要になる。「ベトナムはビザがいらない」という古い情報をうのみにしないこと。それは15日以内の話だ。
さらに、免除には「再入国の間隔」に関する運用が時期によって付くことがある。短期間に何度も出入りを繰り返す場合は、免除に頼らずe-Visaを取っておくほうが安全な場面もある。判断はシンプルだ。15日以内の一回の観光なら免除。それ以外はe-Visa。
ベトナムは一部の国の国民にも、日本と同じように15〜45日のビザ免除を与えている。西欧の多くの国、東南アジアの近隣諸国、韓国などがそれだ。免除の日数は国によって違うので、同行者が外国籍なら、その人の条件は別途確認すること。
e-Visa、到着ビザ、領事館ビザ。重要な違い
ベトナムには、免除では足りない人のための入国ルートが三つある。自分がどれかを知っておくと、払い間違い、入国拒否、時間の浪費を防げる。
| e-Visa | 到着ビザ(VOA) | 領事館ビザ(シール) | |
|---|---|---|---|
| 申請場所 | オンライン、evisa.gov.vn | オンライン(承認状)+空港カウンター | 大使館・領事館、対面または郵送 |
| 書類 | メールのPDF | 空港で押される印 | パスポートに貼るシール |
| 渡航前 | ビザがメールで完成 | 事前に承認状が必要 | パスポートにビザが完成 |
| 期間 | 3〜5営業日 | 承認状が2〜5営業日 | 1〜3週間 |
| 入国できる場所 | 指定の空港・陸・海 | 航空便のみ | 認可された任意の地点 |
| 費用 | 25/50ドル(政府) | 承認状(仲介)+カウンターの押印料25/50ドル | 高め、変動 |
| 対象 | 標準的な旅行者 | 今では稀なケース | 長期滞在、就労、留学 |
15日を超える旅行をする日本人の95%にとって、e-Visaで解決する。もっとも安く、もっとも予測しやすく、政府に直接支払う唯一の完全オンライン方式だ。
到着ビザはまだ存在するが、一般の旅行者には意味を失った。「着いて頼む」方式ではない。搭乗前に、ベトナム国内の認可エージェントが発行する承認状(approval letter)が必要で、ほぼ必ず有料の仲介業者を介す。承認状を持って空港の入国審査で列に並び、写真とフォームを出し、押印料(シングル25ドル、マルチプル50ドル)を払って待つ。そしてVOAは航空便でしか使えない。e-Visaと比べると、高く、空港で時間がかかり、第三者に依存する。よほど特別な理由がある場合だけ使えばいい。
領事館ビザは、就学、報酬を伴う就労、報道、外交任務、あるいは90日を大きく超える滞在のためのものだ。休暇には不要である。
ハノイかホーチミンに降り立ち、ハロン湾、ホイアン、メコンデルタを見て帰る旅で、それが15日を超えるなら、答えはe-Visaだ。迷う余地はない。

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Curadoria Voyspark
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